( 2013.05.15 )

 



共同通信の石川聰社長
 来年4月に入社する新卒社員の採用活動の過程で、前代未聞の不祥事が起きていた。 昨年12月、共同通信社の今藤悟人事部長( 51歳、現在は休職中 )が、企業説明会で知り合った女子学生を呼び出し、ホテルに連れ込んでいたことが、週刊文春の取材で明らかになった。

 昨年12月28日、今藤氏は 「作文を添削してあげるよ」 と言って女子学生を呼び出した。 女子学生と深夜まで食事をした今藤氏は、女子学生の終電の時間が過ぎたことから、共同通信の近くのホテルに泊まることを提案した。 女子学生は自分一人で泊まるつもりだったが、今藤氏はホテルの部屋の中まで入ってきて、関係を迫ったという。

 事件後、女子学生は今藤氏に強く抗議し、今藤氏は会社の上司に女子学生との間に起きたトラブルについて報告。 1月中旬から会社を休み、2月1日付で人事部長の職を解かれた。






( 2013.05.22 )

   


 共同通信がようやく事実を認めた。
「関係者の処分が発表された5月20日は、夕方に緊急の部長会が招集されるなど、上層部は一日中、あたふたしていました。 午後に開かれた懲戒委員会の結果を受けて、全国の加盟社に処分の概要を報告するため、各地の支局長には待機命令も出ました」
  ( 共同社員A )
 昨年12月に共同通信の今藤悟こんどうさとし・総務局次長兼人事部長( 当時 )は就活中の女子学生をホテルに連れ込んで関係を迫ったという、前代未聞のセクハラ不祥事をおこした。 今回、共同は初めて事実を認め、今藤氏を懲戒解雇処分とし、社長と専務理事、総務局幹部らの処分も発表したのだ。

 だが、共同は今年1月に女子学生の大学から抗議を受けて事実を把握していたにもかかわらず、今藤氏を処分もせずに休職させ、事件を隠蔽し続けていた。

 共同はホテルに連れ込んだ事実を 「承知していない」 として、ウソをついた。 「単なる噂でいちいち調査します? しないよねえ」 などと開き直っていた三土正司みつちしょうじ・総務局総務は、今回、戒告処分を受けた。

 共同は迷走し続けた。 文春発売前日の15日には、 「週刊文春の記事は事実誤認が多く( 中略 )場合によっては法的措置をとることも検討します」 という文書( 下掲左 )を作成。 ところが、翌日の文書( 下掲右 )では、一転して今藤氏がホテルに行ったことを認め、加盟社にお詫びしているのだ。

15日付の社内文書
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翌16日、加盟社へ送付された文書
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「文春への取材対応が悪かったという話は先週の部長会でも出た。 場当たり的な対応をした三土氏も、上層部の方針に逆らえなかったのでしょう。 今藤氏は石川聰社長が抜擢した人物ですから、社長に責任が及ぶことを恐れたのではないか。 社長の決めた方針に異を唱える幹部は皆無で、いまの共同は独裁的な組織になっているんです」
  ( 共同社員B )
 その石川社長の処分は報酬減額。 しかし、事件発覚から4ヵ月も放置してきた会社上層部の責任は極めて重い。
「会社は、女子学生の就活に影響がないよう配慮したために公表が遅れたのであり、隠蔽ではなかったと主張していますが、就活は4月で終わっていたはず。 …… 報じなかったら、いまだに公表していなかったでしょう」
  ( 共同社員C )
 事実を隠蔽し続け、取材の場でウソをつくような報道機関 ――。 トップが罪を認めて潔く身を引くべきではないか。